復活・北京餃子「仙台駅近」に移転オープン「学生客呼び戻したい」

「仙台のソウルフード発信地」として知られる大衆中華料理店「北京餃子(ぎょうざ)」が1日、仙台市青葉区一番町3丁目のマーブルロードおおまち商店街に移転オープンした。半世紀近く店を構えた近隣のファッションビル「仙台フォーラス」が2月末で長期休業に入り営業を終了。なじみの味を求め、初日から変わらぬにぎわいを見せた。

変わらぬ味、変わらぬにぎわい

 「しまぬきビル」の地下1階にある新店舗では、10人以上の客が午前11時の開店を待った。太白区の学生芳賀亮多さん(26)、宮城野区のアルバイト伊藤峻さん(26)は約30分並んだ。

 2人は高校時代から足しげく通い、「聖地」と表現する店が仙台駅により近くなった。伊藤さんは「通いやすくなった。新商品のマーボー担々麺を食べるため、また来たい」と語った。

 新店舗の面積は以前の2倍となる約210平方メートル。約70席設けた。メニューは看板商品の広東焼きそばやギョーザ、チャーハン、新商品の粗びき肉シューマイなど約60種類をそろえる。

 若者向けのお得なメニューとして、料理6品が付いたアルコール飲み放題メニュー(2900円)を追加。グループ客に対応できるボックス席を増やしたり、営業時間を2時間延長したりして夜間の集客を図る。

 運営する船田食品製造(利府町)の営業責任者船田洋さん(43)は「開店の日を迎えられて肩の荷が下りた。新型コロナウイルスで離れた学生客を呼び戻し、ここでまた長く店を続けたい」と話した。

 北京餃子は、フォーラスに業態転換される前のジャスコ時代の1977年に開店した。「多い、安い、うまい」を合言葉に、学生を中心に愛されてきた。

 営業時間は月-土曜は午前11時~午後10時。日曜は午後8時まで。年中無休。

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