PRアワード最高賞は大和ハウス「家事シェアハウス」

日本パブリックリレーションズ協会は15日、企業や団体の優れたPR活動を顕彰する2018年度「PRアワードグランプリ」の受賞作品を発表。グランプリには、大和ハウス工業の「『名もなき家事』撲滅へ 大和ハウス『家事シェアハウス』」(電通、電通パブリックリレーションズ)が選ばれた。

 

同社が2016年から発売している「家事シェアハウス」とは、家事従事の比率が高い女性の負担を軽減するために、家族全員で家事をシェアできるような工夫が盛り込まれている住宅のこと。ポイントは、脱ぎっぱなしの靴を片づける、トイレットペーパーを補充する、などといった「名もなき家事」に注目したところ。リリースなどを通じてこの言葉が注目されるようになり、多くの女性の共感を生んだ。なかなか認識されない家事を顕在化し、住宅メーカーとしての知見を活かして課題の解決を図った点が評価された。

このほか、パソナ「社長、新卒採用に挑んでみた。」(電通)と講談社「MOVE生きものになれる展」の2点が、次点となるゴールドに選出された。

今回の応募総数は62点。審査委員長は嶋浩一郎氏(博報堂ケトル)が務め、そのほか審査委員8人、特別審査員2人が審査した。嶋氏は「地域再生、教育改革など社会的な課題に対して一石を投じる仕事が多数受賞作に選ばれた。日本は課題先進国だ。PRパーソンが様々な課題を顕在化させ、クリエイティブなアイデアでその解決を図る仕事は、同様な課題を抱える人たちにヒントを与えると思う。社会に新しい合意形成をもたらすPRパーソンのスキルの新たな可能性を感じた審査でした」と総評を述べた。

各賞は以下の通り。

【グランプリ】

・大和ハウス工業
「名もなき家事」撲滅へ 大和ハウス「家事シェアハウス」
(ソーシャル・コミュニケーション部門)
エントリー会社:電通、電通パブリックリレーションズ
事業主体:大和ハウス工業

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