PS4、なぜ売上好調? ソニーも“原因不明”と困惑…なぜか新規ユーザー開拓に成功

 ソニーの「プレイステーション4」(PS4)の販売台数が、世界で1000万台を突破した。予想以上の好調ぶりにソニーも困惑気味だ、と海外メディアは報じている。
【ソニー自身も困惑の好調ぶり】
 ソニー・コンピュータエンタテインメント ワールドワイド・スタジオの吉田修平代表取締役会長は、『Eurogamer』のインタビューで、売上の好調ぶりに困惑していると語った。「予想以上の反応は喜ばしいことには違いないが、状況を理解しきれていないので戸惑いもある。今後の戦略を考えるためにも、好調のわけを知っておく必要がある」とコメントした。
 マーケティングデータによると、PS3を持っていない消費者、今までにゲーム機を買っていない消費者の購買も伸びており、新しい客層を獲得していることがわかったという。「新しい客層がどういう理由でPS4を選ぶことになったのか」が、今後のマーケティング戦略のカギを握るようだ。
【PS4酷評ブログ】
 Erik Kain氏は、『ソニーのつまらないPS4が市場を独占』という記事をフォーブス誌に寄稿した。同氏は、他にもっと面白いゲーム機があるにもかかわらず、取り立てて優れた機能があるわけでもないPS4が新世代ゲーム機のトップに立った、としている。
 同氏は、PS4の魅力は馬力と適正な価格だけ、と指摘する。ただ、ゲーマーにとっては、最も重要なのはおもしろいゲームソフトだとも語っている。Xbox OneのKinectや、WiiUのゲームパッドは革新的な機能かもしれないが、最も売れているのはPS4だ。同氏は、ハードの機能よりソフトが重要だと示唆しているようだ。
 またDave Their氏はフォーブス誌への寄稿で、その背景について以下のように予測している。アップルの影響で、デザイン性の優れた多機能の電子機器に大金を出し、ステータスシンボルとして日常的に使うことが当たり前になっている。PS4も、主に40代以下のテクノロジーに精通した人や文化人の、アクセサリーとしてのステータスシンボルとなっている、というのだ。
【海外ユーザーの反応】
 Eric氏の記事には、大手ソーシャルニュースサイト『レディット』で、多くのコメントが寄せられた。
・Kinectについては過小評価だと思う。
・Kinectにはゲーム以外の分野でも多くの可能性がある。
・PS3こそ最高のメディアセンター。PS4はPS3に比べてパワフルになったどころか、機能が劣っている。
・みんなPS4がゲーム優先でマイクロソフトは違うというブランド設定と宣伝をうのみにしているが、事実ではない。
・PS4を使うのはゲームだけ。映画も見ないし音楽も聞かない。
・いろいろな機能よりもゲームのパフォーマンスが優れているゲーム機を選ぶ。90%のユーザーがそうだと思う。
・ゲーム会社同士の競争は良いことだ。ただ、新しいゲームがヒットしたなら分かるが、現時点でまだPS4の売上がトップというのはなぜなのかわからない。

タイトルとURLをコピーしました