米チップメーカーQualcommは10日、PC向けの次世代チップシリーズ「Snapdragon X」を発表しました。同シリーズはAppleシリコンと同じくArmアーキテクチャを基にデザインされており、Mシリーズチップの競合製品になるとみられています。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. QualcommがPC向け新チップシリーズ「Snapdragon X」を発表。
2. Appleシリコンと同じくArmベースとなっており、5Gにも対応している。
3. QualcommはArmからライセンス契約違反で提訴されている。
オンデバイスAI処理と5Gに対応
Qualcommの「Snapdragon X」シリーズチップには、Appleの元半導体設計技術者が立ち上げたNuviaのチップ技術をベースにしたQualcomm Oryon CPUが使用されています。
Snapdragon Xは効率改善が図られているだけではなく、オンデバイスAI処理や5Gコネクティビティにも対応しています。
Qualcommいわく、Snapdragon Xシリーズの「異次元のパフォーマンス」により、「PC業界に変曲点がもたらされる」とのことです。
ArmはQualcommを提訴
Qualcommは買収したNuviaのチップ技術を使用していますが、NuviaとArmが結んだライセンス契約に基づきチップ開発を行ったことが契約違反にあたるとして、ソフトバンク傘下のArmは同社を提訴しています。
Armは技術移転には事前に承諾を得る必要があり、Nuviaに提供したライセンスはQualcommへの売却後には有効ではないと主張しています。
Source:Qualcomm via MacRumors, Reuters
(lexi)