TBS、楽天に「株売却」「球団売却」二者択一迫る

 TBSがこの日、楽天本社に対して送付した申入書は、TBSは今後も横浜球団のオーナー会社で有り続けることを強調し、楽天のTBS株保有は、他球団の株式保有を禁じた野球協約183条違反だと指摘した。

 楽天によるTBS株の大量保有が明らかになった一昨年から野球協約違反との指摘が出ていたが、昨年11月「球団経営には関与しない」との三木谷浩史会長兼社長(楽天球団オーナー)の署名が入った誓約書を提出している。だがTBSは今回の楽天の株買い増しを、三木谷社長らの社外取締役選任要求など影響力を強めようとする行為だと主張。「野球協約の違反状態を無視する行為であり、プロ野球の公共性に対する理解・配慮の欠如に深刻な懸念を持たざるを得ない」と強く批判した。

 楽天のTBS持ち株比率は19.07%から19.86%に上昇。この日の定例会見で井上社長は楽天の対応について「正直言って楽しい感じはしない」と不快感をあらわにし「(TBS株を手放すか楽天球団売却の)2つに1つしかないでしょう」と強気な姿勢を示した。

 横浜ベイスターズの親会社、TBSの井上弘社長が25日、東京・赤坂の本社で会見。同社株の買い増しを通告した楽天に対し、TBSへの影響力を強めれば、複数球団の株式保有を禁ずる野球協約違反の状態が続くとの申入書を送付したことを明らかにした。井上社長は楽天側にTBS株を手放すか、楽天球団を売却するかを要求した。

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