10月11日に放送された、BS-TBSの『報道1930』について、疑問の声が殺到している。
この日は、イスラエル軍と、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム主義組織「ハマス」との戦闘について取り上げたが、中東問題を長年、取材しているとして、出演したのは、ジャーナリストの重信メイ氏だった。
「メイ氏はレバノン・ベイルート生まれで、母親は2022年5月に出所し、話題になった元日本赤軍リーダーの重信房子氏。父はパレスチナ人活動家です。身を隠しながら生活していた房子氏の影響で、長年、無国籍状態でしたが、2001年に日本国籍を取得。同年4月に初めて、日本に入国して以降、ジャーナリストとして活動を始めました」(国際担当記者)
11日の放送では、メイ氏は「パレスチナ人はなんで武器を持っていることがいけないの?」という疑問を呈したうえで、パレスチナが弾圧されてきた歴史を説明。そして「毎日のようにいじめられている子が初めてやり返したら、それに対して焦点が当たった状況」と、現在の戦闘状態について語り、「パレスチナの場合は“抵抗”ではなくて、テロになってしまうことが問題」と話した。
番組冒頭に、現在の戦闘状況について聞かれた、慶応大学教授の田中浩一郎氏、笹川平和財団上席研究員の渡部恒雄氏らほかのコメンテーターが、1分程度のコメントだったのに対して、メイ氏は約4分にわたりコメントを述べていた。
「番組としても『“天井のない監獄”ガザ地区の現状』と題して、パレスチナ側の悲惨な実態をクローズアップする内容になっていました。そのため、パレスチナ側を全面擁護するメイ氏のコメントが番組全体でも多く占めるようになっていました」(前出・国際担当記者)
しかし、このメイ氏の起用について、SNSでは疑問の声があがったのだ。
《日本赤軍の指導者重信房子の娘として生まれ、その思想を色濃く受け継いだ重信メイをゲストに招いてイスラエル批判させる程度には本邦マスコミは左翼過激派のシンパに牛耳されていた》
《テロリスト重信房子の娘の重信メイをジャーナリストとして出演させるのがTBSです》
《重信メイさんは、重信房子の娘さん。自分の母親のテロが正義だと考えている人を番組に迎えたTBS》
メイ氏の母・房子氏が率いた「日本赤軍」が、パレスチナ人グループとともに、イスラエルのテルアビブ国際空港で実際に無差別テロ事件を起こしていることがおもな理由だった。
「その一方で、インターネット上では“母と娘”ということで、ジャーナリストの出演を規制するべきではないという意見も目立ちました。しかし、それにも議論が起こっています。『報道1930』の10月2日放送ではジャニーズ事務所の性加害問題を扱いましたが、創業者の故・ジャニー喜多川氏が起こした問題を、現在の所属タレントたちが『起用自粛』などの形で、責任を取らされている状況があるからです。
こうした理由で、ジャニーズ事務所を避けている状況を“ジャニーズ論法”と呼んで、メイ氏を起用したこととの矛盾を指摘する声もあがっています」(週刊誌記者)
具体的には、こういった意見がSNSでは見られた。
《重信メイは良くてジャニーズ事務所所属タレントがダメな理由がわからないよ、TBS…》
《メディアのジャニーズ論法で言うなら重信メイは母親の房子が首謀したテロの被害者達に全財産投げ打って補償し被害者が納得するまで救済しなければならず、かつ重信という名前も改名して別人格になれってことにならない?それなのにノコノコと出演させるのね、テロリストの娘を?ダブスタもいいとこよ》
《さすがに重信房子の娘をジャーナリストとして現在の国際問題を喋られせるのっておかしくないか? 親のやった事は関係無い、と言うのならジャニーズの問題だって本人の問題なんだから家族も社員も会見なんかいらんだろ》
TBSの“基準”について、聞いてみたいところだ。