Z世代900人超が“古い”と感じる「仕事の価値観」トップは? 残業時間を気にする理由は「プライベートの時間が減る」が最多

Z世代は「働く時間より質」?

 調査は2023年3月、IT・広告・コンサルティング業といった知的サービス業に従事する全国の18~29歳の「Z世代」を対象に、インターネットリサーチで実施。906人から有効回答を得ています。

 まず、全回答者に「就職・転職先を考える上で、新しい職場での残業の有無を気にするか」について聞いたところ、「とても気にする」が43.3%、「少し気にする」が39.0%となり、計82.3%の人が「残業時間の有無」を気にしていることが明らかに。Z世代にとって「残業時間の有無」は、働く環境を選ぶ上での重要な判断基準の一つとなっているようです。

「残業時間を気にする」と回答した745人に、その理由を聞いてみると、圧倒的トップとなったのは「プライベートの時間が減ってしまうから」(77.4%)。Z世代は、プライベートを重視する傾向が強いことがうかがえる結果となりました。次いで「決められた時間以上に働きたくないから」(39.1%)、「残業規制が整っているかで健全さが分かるから」(24.3%)となっています。

 そんなZ世代が、古いと感じる「仕事に関する価値観」とはどのようなものでしょうか。全回答者に聞いてみると(複数回答)、「上司より先に帰ってはいけないという暗黙のルール」(82.8%)がトップとなりました。以降、「新人は誰よりも早く来て、誰よりも遅く帰る」(79.9%)、「残業時間は長い人ほど頑張っている」(71.7%)と続き、Z世代は「効率を重視する」「意味のない前例踏襲は避ける」傾向にあることが分かる結果となりました。

 調査結果を受けて、同社は「Z世代は、プライベートを重視する傾向が強いですが、それは仕事に対しての情熱がないということではありません。Z世代は、個人の成長は業務時間の長さに比例するのではなく、業務の密度に比例すると考えており、『働く時間(量)より質』を大切にしているといえそうです」とコメントを寄せています。

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