・雄勝町名振地区に天明3年(1783)から続くとされている火伏せ祭りで、毎年1月24日(新暦)に行われる名振秋葉神社氏子会の祭礼行事である。
祭は「丁印」と呼ばれる飾りものを先頭に「山車」が町内を勇壮に練り歩き火伏せ、大漁、家内安全などを祈願するところに特徴をもつが、祭りの一環として集落の4カ所で各契約講中が演ずる「演芸」すなわち「おめつき」は、ときの社会問題を題材にし、男形、女形等の道具を用いた劇などをおもしろ、おかくしく演ずる、にわか(俄)に似た地狂言の即興劇で、全国的にも数少ない貴重な行事である。