「Face Time」といっても、Appleのビデオチャットのことではありません。読んで字のごとく、「(直接)顔を合わせる時間」のことです。少し前までは、食事のときにケータイをいじっている子供が怒られたものですが、今では大人もスマートフォンを片時も離せなくなっています。
ビジネスの世界でも、連絡はメールやテキストメッセージで行われるのが普通になってきていますが、そういう時代だからこそ、面と向かって話す時間が大切で、そこからデジタルでは得られない結果が生まれることもあるのです。
Photo by omnia_mutantur
「IBD, Invester’s Business Daily」の記事の中で、シカゴのコンサルティング会社の創始者であり、多くのビジネス書の著者でもあるJodi Glickmanさんは、「テキストメッセージや『LinkedIn』だけで仕事がうまくいったことはない」と言っています。BlackBerryが私たちの生活を変え、オフィスから飛び出して仕事ができるようにはなったものの、やはりビジネスに必要な信用は、直接人と会うことから生まれるとか。
そんなこと言っても、忙しいのだからいちいち会いには行けない…という人もいるかもしれません。確かに距離の問題はありますが、たとえ短時間でも、相手と顔を合わせることが可能なら、会って話すことをお勧めします。その際のポイントは6つ。
単刀直入に話す:どうでもいい世間話から入って20分話すより、4分で済むならその方がいいですよね、みんな忙しいのですから。スパッと本題に入りましょう。
積極的にアイデアを出す:あなたのボスが考えそうなことで、あなた自身のキャリアアップにもなりそうなアイデアを考え、ボスに提案しましょう。この行動の最悪の結果は、ボスからNoと言われるだけのことです。
方向性を明確に:あなたがボスの場合、部下にあなたの方向性を明確に示しておけば、彼らがアイディアを出しやすい環境を作れます。この場合、理念や理想といった抽象的なものではなく、具体的な例を示してください。
ボスに楽させる:あなたが何をしたらボスは楽ができるでしょうか。何をしたら、ボスはあなたがいてよかったと思ってくれるでしょうか。ボスの気持ちになって考えてみましょう。
成功も失敗もみんなのもの:あなたがボスの場合、失敗を部下のせいに、成功を自分の手柄にしていませんか? 成功も失敗もチーム全体のものですが、特にうまくいった場合には、チームメンバーをねぎらうことを忘れずに。
情報を独り占めしない:情報をシェアしたからといって、あなたがその情報を失うとは限りません。シェアすることによって、その情報の持つ力が大きくなることだってあるのです。
まずは、向かいの席の同僚や、一つ屋根の下にいる家族との「Face Time」を意識して増やすと、何か変化が生まれるかもしれませんね。