仙台市青葉区一番町で36年にわたって営業し、東日本大震災の影響で昨年9月に閉店した老舗居酒屋「ラブミー牧場」が24日、同区立町に新店舗を構えて復活する。店主の内海洋さん(61)=青葉区=は「早くお客さんを迎えたい」と張り切っている。
新店舗は雑居ビル1階=地図=に入居する。20日は店の入り口に真新しい銀色の看板が掲げられた。「物件探しなどが難航し、閉店から1年近くたってしまったが、ようやく再開できる」と内海さんは目を細めた。
内装は、黒とオレンジが基調。廃材や古道具を再利用した旧店舗とは違った趣だ。「『ラブミーらしくない』と言う声もあるが、店の雰囲気は建物ではなく人がつくる。『らしさ』は変わらない」と内海さんは言う。
ラブミー牧場は1978年に開店。市中心部に多くあった大学や短大の学生をはじめ、幅広い世代の人気を得た。震災で入居ビルの取り壊しが決まり、惜しまれつつ閉店した。
元スタッフで、新店舗でも働く小松敏子さん(31)=青葉区=は「再開を待ちわびていた。なじみのお客さんにまた会えると思うとうれしい」と笑顔で話す。
特大みそおにぎりやコロッケなどの看板メニューはそのまま。店内にはステージも設けられ、魅力の一つだったライブも引き続き楽しめる。9月11日には復活記念のバンド演奏を予定している。
営業時間は午後6時~午前0時。無休。9月3日以降の連絡先は022(267)3031。