県産ホヤの消費拡大を目指す「ほやフェスティバル」が6日、仙台市青葉区の勾当台公園であった。ホヤ汁の振る舞いをはじめ、ホヤ釣り体験やファッションショーなどを繰り広げ、「食・触・飾」によるホヤの魅力をPRした。
6年目となる今回は、恒例の詰め放題に代わって、ホヤ汁の振る舞い500食分を用意。小雨が降る肌寒さの中、温かい一杯を求めて行列ができた。殻付き5個詰め100セットを限定販売したほか、会場のブースには飲食店や加工業者が出店し、串焼きやアヒージョなどを提供。オレンジ色や丸い形を衣装に取り入れたショーなどステージイベントも会場を盛り上げた。
東京都品川区の神事稜ちゃん(3)は両親に見守られながらホヤ釣りに挑戦。見た目は「ちょっと怖い」とはにかみつつ、おいしかったホヤご飯の中身と知って大喜びした。
海水温の高さなどの影響もあり、今年の県産ホヤは深刻な不漁に見舞われた。実行委の田山圭子会長(宮城ほや協議会長)は「大変な時だからこそ、ホヤを楽しむ文化をつなげていきたい」と話した。