団塊ジュニア世代の住まいについての意識

■団塊ジュニアは戸建志向が強い
・28―31歳の「団塊ジュニア」世代が、賃貸から一足飛びに注文住宅を建てるケースが増えていることが、リクルートの調査でわかった。長引く不況で熟年層が立て替えを控えたため、「結果として団塊ジュニアの比率が高まった」と見られる。
・注文住宅を建てた団塊ジュニアは、全体の13%と、昨年の調査の2.1倍に増えた。団塊ジュニアの土地代を含めた建築の総費用は平均3,925万円だった。団塊ジュニアが注文住宅を建てる背景には、大手住宅メーカーが、数十種類の間取りを選ぶことができ、「イージーオーダー」的な比較的低価格な注文住宅に力を入れている側面もあるが、団塊ジュニアの58%が両親から平均532万円の援助を受けたという。
調査はリクルートの「月刊 ハウジング」の読者で注文住宅を建てた1212世帯を対象に昨年8-10月に郵送で行い、935世帯が回答した。(読売新聞)
■家の購入を考えている人
1999年までは
1位 35才~39才が中心
2000年からは
1位 30才~34才 団塊ジュニア ※実際の購入は1位 35才~39才
2位 29歳以下 
※40代、50代も購入意欲が高まっている。特に50代が大きい。
※30代・40代の一戸建て志向は4割台まで低下しているのに対し、29歳以下では30%から60%へと増加しています。
※団塊ジュニア世代は、家に関してはそこまで切迫感がない。団塊ジュニア世代は、この先給料も上がらないし年金ももらえないと意識しています。だから、若いうちから一戸建てが欲しいと思うのも現実的なこと。
※団塊ジュニア世代は、水準の高い家で育ってきていますから、かつて親の世代の家選びの際に行なわれてきたような、この条件を諦め、この条件を諦め…という消去法的な選択の仕方をすることはない。自分にあったものを選んで、ピンポイントで購入する。
※団塊の世代の間では、「もう1回戦、住み替えを考えなくてはいけないんだろうな」という考え方が広まっているようです。それが20年先に介護付きのシニア住宅に入ることなのか、それとももう少し若くて身体の自由が利くうちに住み替えをして、子育て以降のライフステージを楽しむことを意味するのかは人によって違います。しかし、こうした「第2の『あがり』住宅」の存在や、第3のライフステージの生活提案といったものが50代以上の住宅購入意欲の向上につながっているようです。

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