最近はワイドショーやニュース番組に、必ずといっていいほどコメンテーターが登場している。そして、そのコメントが炎上する事案もたびたび発生。
「口は災いのもと」ということわざがあるように、不適切発言を繰り返す人間は世間の怒りをかい、好感度も下がる。番組の視聴率にも直結し、降板させられることも。
無難な発言だけでは出演し続けることはできず、人を不愉快にさせない範囲でズバッと本質をつく技量が求められているが、それは至難の業だ。
■気に入らないコメンテーターは?
炎上発言などで嫌われてしまったコメンテーターは誰なのだろうか。しらべぇ編集部が独自にピックアップした9人のうち「誰がもっとも気に入らないか」聞いてみた。
結果、もっとも嫌われているのはダントツでテリー伊藤であることが判明。以下森永卓郎、マツコ・デラックス、ピーコ、デーブ・スペクターとつづく。
ネームバリューに比例している感もあるが、テリーは番組内でのコメントが「権力にすりよっている」、「不見識」などとたびたび批判され炎上しているだけに、嫌う人が多いようだ。
■30代女性は3割が嫌っている
テリー伊藤が嫌いと答えた人を性世代別にみてみよう。
全体的に女性に嫌われており、30代は35%が「気に入らない」と回答。また、他の年代でも2割から3割が否定的であることが判明した。男性も40、50代は1割にとどまったが、他の世代も女性とほぼ同じ割合で嫌っていることがわかる。
テリーは『スッキリ』内で不倫した矢口真里を擁護する発言や、白人ナンパ師問題について「日本人の女性も尻が軽すぎる」と批判。
さらに現在出演中の『白熱ライブビビット』でも女性の陣痛について「大げさ」と発言し女性から怒りをかっている状況だ。それがこの数字につながっているのかもしれない。
■ヘビー視聴者に話を聞いてみた
ワイドショーを毎日みているというBさんに話を聞いてみた。
「 ニュース番組やワイドショーのコメンテーターはすべて嫌い。そもそも事実だけを伝えていればいいので、テレビ局の意をうけたコメントしかできない人は必要ないと思う。
個 人的に好きだったのは、かつてTOKYOMXで放送されていた『談志・陳平の言いたい放だい』で世の中のニュースに鋭くきりこんでいた立川談志師匠。とに かくはっきりと物申してくれて、爽快な気分に。キー局では放送できない内容で、それが楽しかった。今コメンテーターに求められているのは、「不快と愉快の ギリギリのラインで意見を述べる」こと。
最近芸人がコメンテーターを務めているケースがあるが、それも当り障りのない言葉をチョイスしながら笑いがとれるから。でも、談志師匠のようにズバっとは言えず、結局はテレビ局に縛られている。それなら、コメンテーターなんて必要ない、やっぱり」
いいたいことをいってお金がもらえるため、人が羨む商売であるコメンテーター。だが、実際は楽ではないのかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年6月24日~2016年6月27日
対象:全国20代~60代の男女1,359名(有効回答数)