原発事故の後、販売が落ち込む宮城県特産のホヤの販路を広げようと、気仙沼市では、ホヤを使った新商品の開発に力を入れています。
宮城県では震災前、全国のホヤの8割を生産し、韓国へ輸出していましたが、原発事故の後、韓国政府が宮城県産の水産物の輸入を禁止し、売り上げが落ち込みました。
このため、県内でも有数のホヤの産地、気仙沼市では、国内や韓国のほかの国に販路を広げようと、地元の企業が共同で研究会を設立し、ホヤを使った新商品の開発に力を入れています。
このうち「気仙沼ホヤ醤油」は、ホヤのエキスが食材の味を引き立たせるのが特徴です。
また「海かおるホイスターソース」は、濃厚なホヤのかおりと甘みが磯の香りを感じさせるソースで、今月、ベルギーで開かれた国際大会で「優秀味覚賞」の二つ星を受賞したということです。
これらの商品はそれぞれ、年間2000本あまり出荷されていて、気仙沼市内の土産物店やネットなどで販売されています。
気仙沼水産資源活用研究会の佐藤俊輔会長は「商品の知名度はまだまだ低いので、今後もPRを続けていきたい。いままで感じたことのないホヤの魅力を楽しんでほしい」と話していました。
これらの調味料を使ったレシピは、研究会のホームページで公開されています。
(https://kesemo.com)