独身男女の結婚・出産に対する意識調査

20 歳~39 歳独身男女を対象に出産に対する意識調査を2005 年12 月に実施
■団塊ジュニア、男性「子供絶対欲しい」に対し、女性「できれば」
同調査によると、男性の45.2%は「将来絶対子供が欲しい」と考えている中、女性の41.2%は「できれば欲しい」に留まり、子供を確実に将来設計に入れている男性が多いのに対し、女性はオプションとして捉えている姿が浮かび上がりました。これは、出産適齢期に入った団塊ジュニア世代に当てはまる層(30~34 歳)においても同様の傾向が見られ、この世代の男性の52.7%が「絶対欲しい」と答えているのに対し、同世代の女性の最も多い答えは「できれば欲しい」(44.8%)と回答。第三次ベビーブームに大きな期待が寄せられるなか、この世代の女性達においては出産は絶対条件ではない様です。
■35 歳までに子供ができればベスト、理想的には二人欲しい
「理想的には、自分が何歳までに子供が欲しいと思うか」という問いに対して、34.2%の女性が35歳までに、ついで30 歳まで(29.4%)、40 歳まで(24.2%)と回答。また、「理想では、子供は何人欲しいか?」という問いには、これも男女ともに「2 人」という答えが最多で、続いて「3 人」となり、昨年過去最低を記録し、今年更なる低下が予想される、統計特殊出生率(一人の女性が生涯に産む子供の平均数)、1.289 人3)(平成十六年)と大きくかけ離れている事が分かりました。
■子供を作れるうちに早く結婚したいとあせった事がある
「子供を作れるうちに早く結婚をしたいとあせりの気持ちをもったことがあるか」という問いに対して、男性の26.3%、女性の42.3%が「ある」と回答。 また、女性に「子供を欲しいと思っている年齢から逆算して、ある年齢までに結婚したい」と考えた事があるか、と質問したところ、47.3%が「ある」と回答。女性にとって子供が絶対条件ではない反面、約半数の女性が年齢にあせりも感じるという心情が浮き彫りとなりました。
■子育ては協力しながら、でも現状の育児サポート体制で子育ては不安
男女共に、「子供は欲しいが、企業や政府の子育てへのサポート体制が現状のままでは子育てするのは不安だ」と答えたのが男性68.6%/女性76.2%にのぼり、「子供ができても本人が希望すれば妻も仕事をした方がいいと思う」と男性の89.5%が答えました。女性も、出産後いずれは仕事に戻りたいとしているのは全体の67.3%。男女共に、「男性の育児休業制度もあるべきだと思う」という答えが大勢で、それぞれ男性89%、女性91.2%という結果になりました。「子育てはお互いに協力しながらする」という答えが大半(男性70.6%、女性71.2%)を占めているものの、現状の体制では子育ては困難、としている事が分かりました。

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