復興ファンドの投資先第1号 被災2社に決定

 七十七銀行と岩手銀行は28日、両行などが出資する「東日本大震災中小企業復興支援ファンド」の投資先第1号に、水産加工のマルヤ五洋水産(宮城県南三陸町)と電子部品製造の富士工業(岩手県山田町)の2社が決まったと発表した。
 同ファンドが、新年度に両社が発行する転換社債型新株予約権付社債を引き受ける。
 マルヤ五洋水産については、同社が発行する優先株も併せて取得する。投資額、回収時期はいずれも非公表。
 マルヤ五洋水産はアワビなどの加工を手掛けており、富士工業は携帯電話用コネクター端子を製造する。両社とも調達資金を活用し、震災による津波で流失するなどした生産拠点を再建する。
 ファンドは両行と大和証券グループ、中小企業基盤整備機構が総額70億円を出資し1月に設立した。大和証券グループが運営を担い、東北6県と茨城県に本社や事業拠点を置く中小企業に投資する。

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