今回は、ホンダが抗議によって、CMの内容を修正したというニュースをお伝えしよう。
問題となったのは、新型「シビッククーペ」のプロモーションCMで、テーマは「Today is Pretty Great(今日って最高)」。冒頭5秒ほどのネガティブなイメージ映像の後、若者たちの楽しそうな”今日”に対するコメントが続く。
オリジナルのCMの冒頭部分(2つある映像の下のもの)には、デトロイトの米連邦破産裁判所前で、市の財政破綻に抗議する団体の様子が約1秒間含まれていた。デモの参加者の顔はぼかしてあり、裁判所の名前も出ていないが、日本車のプロモーションにデトロイトの窮状を表わす映像を利用するのは、”デトロイトを侮辱している”と、デモのリーダーが抗議したことが事の発端だ。
米ニュースサイト『The Detroit News』には、現地法人であるアメリカン・ホンダモーターのスポークスマン、スティーブ・キンケイドによる「我々がこのCMで伝えたかった”元気を出そう”というメッセージを妨げる要素があったため、一部修正を加えた」とのコメントが載せられている。そもそもこの部分の映像は、米国内の一般的な裁判所をイメージしたもので、特にデトロイトを意識したものではなかった、というのがホンダ側の主張だ。修正バージョン(2つある映像の上のもの)では、デモのシーンは大写しにされた”破産裁判所”の文字に変更されている。
早速、修正後のCMをオリジナルバージョンと共にチェックしていただきたい。