淡い紫、初夏の彩り 仙台・子平町の藤

 仙台市青葉区子平町の市指定天然記念物「子平町の藤」が見頃を迎え、訪れた市民の目を楽しませている。
 約300平方メートルの藤棚は会社役員千田文彦さん(70)方にあり、樹齢420年以上。5月の大型連休中に開花し、14日に満開となった。
 1593年に朝鮮出兵した伊達政宗が鉢植えとして持ち帰り、仙台藩に仕えた千田さんの祖先が譲り受けたと伝えられる。14代目の千田さんは「幼いころから藤の手入れをしてきた」と話す。
 4歳の孫と訪れた青葉区の主婦鈴木蓉子さん(72)は「この季節はこの藤を見たくなる。ことしは房が短めだけど、やっぱりきれい」とめでた。
 宮城県内は真夏日だった前日から一転し、朝から雲に覆われた。仙台管区気象台によると、最低気温は仙台15.1度、石巻14.2度、東松島13.5度など。仙台の正午現在の気温は17.4度で前日を12.2度下回った。
 藤の公開は18日まで。入場無料。午前10時~午後4時(17、18日は午前9時半~午後5時)。

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