8月18日(ブルームバーグ):任天堂の株価が一時、3月以来の上昇率となった。ゲームソフト販売が好調と発表したほか、出資するゲームソフト販売会社ポケモンが、同名のキャラクターを使用するゲームを年内に米アップルのタブレット端末に提供すると伝わった。
一時、3月24日以来の日中上昇率の6.9%上昇となった。午前の取引を終えて前週末終値比6.4%高の1万2015円。
同社は14日、据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)U」向けゲームソフト「マリオカート8」が北米で100万本以上売り上げたと発表した。広報担当の皆川恭広氏は米国に限らず「他の地域でも好調」だと電話取材で話した。
またテクノロジー関連ブログのエンガジェットが、ポケモンのトレーディングカードゲームのオンライン版が年内に「iPad(アイパッド)」でも遊べるようになると伝えた。
ポケモン広報担当の村田佳奈子氏は電話取材に対し、現在パソコン用に提供しているゲームが、アプリとしてiPadに対応する予定だと確認した。欧米などで展開予定だが、時期や他の機種への対応は未定で、国内提供の予定はないという。
会社としてのポケモンは1998年に任天堂など3社の共同出資により設立された。ウェブサイトによると、「ポケモンのプロデュースをする」として関連ゲームの販売やライセンス管理などを手掛ける。
任天堂の岩田聡社長は1月の経営方針説明会で「スマートデバイスでお客様とのより強いつながりを作る」考えを示していた。
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