仙台市中央卸売市場(若林区)に2日、宮城県産のホヤ約2.5トンが入荷した。県の複数海域での出荷規制解除を受けて1カ月半ぶりに本格的な入荷が再開し、場内が活気づいた。
競り場にそろったのは、雄勝湾などで1日から2日早朝にかけて水揚げされた養殖のマボヤ。むきホヤや蒸しホヤといった加工品も並び、仲買人らが大勢集まった。競り落とされたホヤは主に、県内のスーパーで販売される。
県産ホヤは5月に複数の海域で国の規制値を超える貝毒が検出され、県が出荷を規制していたが、6月30日までに全て解除された。
水産卸の仙台水産(仙台市)によると、6月の入荷量は昨年同期に比べ約2割減った。鈴木潤一特種部長は「今年も県産は肉厚で甘味がある。旬の7、8月に、目いっぱい市場に出したい」と話した。