みやぎ生協(仙台市)は23日、宮城県産「今朝どりホヤ」の今季の販売を始めた。新型コロナウイルスの感染拡大による自粛傾向の中、生協は「食卓で旬を味わってほしい」と呼び掛け、販売に力を入れる。
仙台市若林区の荒井店は、南三陸町戸倉で早朝に収穫したホヤ180個を入荷し、殻付きのまま店頭に並べた。1個を買い物かごに入れた若林区の主婦佐藤清枝さん(64)は「早速、酢のものにして夫といただく。殻付きは新鮮だからおいしい」と話した。
江刺賢治店長(49)は「新型コロナの影響で外食需要が落ち込み、販路が失われた。生産者のためにも地元の食を応援してほしい」と話す。30日から店頭に置く広報誌で、天ぷらやパスタといったホヤのアレンジ料理を紹介する。
みやぎ生協は2014年、韓国政府の禁輸措置が続く県産ホヤの消費拡大を図ろうと、産直ブランド「めぐみ野」として発売。産地は戸倉のほか石巻市谷川浜、同寄磯、女川町竹浦で、生産者は計30人。県内38店で8月上旬まで販売する。