その目は、朝から何か騒がしい日だった。千田部長のところが何やら騒がしい。社長が荒々しい声で千田部長と大松副部長を社長室に呼び付ける。社長室からは社長のどなり声が1時間以ト続く。社長室から出で来た3入は、急いで車に乗って出掛ける・・・。
午後になって、ようやく何の件で怒られていたかを、千田部長の部下の入社2年目の曽田君から教えてもらった。
「大松さん、昨日飲みに行って、酔っ払ってるのに営業車で帰ったんだって。それで事故起こして、相手の車は全損だし、こっちの車もめちゃくちゃだし、怪我しなかったのが不思議なくらいですよ。まったくバカなんだから。」
と教えてくれた。僕は全く常識のない奴らだと思いながらも、口に出さずその場を去った。
夜になった。僕は明日のブレゼンで使うカンプの製作に励んでいた。ルミナを取りに会社の倉庫に行った。すると鍵がかかっているのである。変だなあと、思いながらドアの前に立っていたら、中から変な音が聞こえてくる。「バシッ!、バシッ!・・・。」何かを殴る音である。何か不思議な気持ちでその場を立ち去り、自分のデスクに座りじっと倉庫のほうを昆ていた。
すると、ほどなくして社長と大松副部長が出で末た。そのとき、大松副部長の顔は赤く腫れ上がり涙目になっていた。そうか社長は大松さんを貪庫で袋叩きにしてたんだ。
「クレージーだな。」 こんな会社があるんだなと思いながらも、その会社の社員なんだ、ということに聡ずかしさを感じていた。